子どもの視点で社会を見つめて
私の弁護士としての原点は、北炭新夕張炭鉱ガス爆発事件(損害賠償請求)と国鉄分割民営化採用差別事件(不当労働行為救済)の二つです。いずれも若かった私に「人権は闘いとらなければならない」ことを教えてくれた大切な事件で、そこでの経験は私の財産です。最近は、児童虐待やドメスティック・バイオレンスそれに少年非行の問題から、「家族の不思議」に興味をもって、取り組んでいます。家族の問題は日本社会の病理を写し出す「鏡」です。特に、子どもと女性の視点から問題を見直すと、新しい発見がたくさんあります。