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弁護士の橋本祐樹です。

4月1日はエイプリルフールです。今日はウソをついてもいい日だそうです。

ということは、普段はウソをついてはいけないということになります。
原則的にはウソをついてはいけないが、4月1日だけはウソをついていい、そういう整理になると思います。


しかし、世の中、ウソが蔓延しています。
他人を楽しませる害のないウソ(大阪城、琵琶湖、金閣寺等を自己の所有財産だと言い切る上沼恵美子師匠の発言など)なら通常騙されることがないのでいいですが、有害なウソはいけませんね。

有害なウソといえば、今も振り込め詐欺の被害があります。ウソを見抜くように、手口を知ったり、まずは一度冷静になるなどの対策があるようです。

有害なウソには、個人的に有害なものだけでなく、民主主義的に許されないものもあると思います。たとえば、政治と金をめぐる問題なんかがそうです。

そんなにたくさん借りたの?もらったの?何のために借りたの?そんな大金何に使うの?借りたというならいつから返済するの?返済原資はどうしたの?もう一部でも返済したの?

常識的な感覚があれば、疑問が噴出します。そうやって、主権者国民は、騙されないようにしないといけません。よくある弁解のパターンを把握したり、加熱した報道で盛り上がったあとも冷静に当該政治家の行動に関心を持ち続けるなどの対策が必要です。

今後、特定秘密保護法により、民主主義的に許されないウソが増産される可能性があります。「あるの?ないの?」と聞いても「さぁ〜」としか答えられない状態にする法律ですから、本来、主権者国民が投票の際に前提としていなければならない外交・防衛等の国政上の重要な情報が提供されなくなります。

政府が本来有している情報からすると一部の情報しか与えられないのですから、政府は極めて重要な情報を特定秘密に指定して、つるんとしたしたり顔で平然としていれば、自動的に主権者国民が投票において誤る可能性があるのです。国民が騙されるんですから、ウソをついたようなものです。

民主主義国家において、主権者を騙す政府のウソは許されません。そんなウソがまかり通ることになる特定秘密保護法は廃止されなければなりません。


エイプリルフールのみウソをついていいという原則に立ち返り、 そろそろ、自宅であるバッキンガム宮殿に帰ります。

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