弁護士の橋本祐樹です。
先日、池田賢太弁護士からも事前のお知らせがありましたが、七夕の7月7日、「みんなでしゃべってかんがえよう!ショウガクキンってどーゆーもの!?」という名の学費問題と奨学金問題についてざっくばらんに話し合うイベントを実施しました。
日曜日のお昼という時間でしたが、約50名の来場者を迎えて、イベントを成功させることができました。参加者は、当事者の大学生、大学院生をはじめ、これから大学進学を目指す高校生、大学教員、弁護士、司法書士、一般市民と幅広いものでした。年齢層も10代から60代と世代を問わず、関心を呼ぶものだったと感じています。
ワールドカフェ形式で行った対話は、非常に活発に行われました。ワールドカフェ形式とは、カフェのようなリラックスした雰囲気で、討論でもなく、結論を求めるでもなく、傾聴と対話を通じて一緒に世界を創っていくという方式です。
今回は、
? ショウガクキンって聞いて何を連想する?
? 日本の高等教育にかかるお金(学費) 何が問題でしょうか?
? お金がない人でも!安心して高等教育を受けることができるようにするために
・・・どうしたらよいのでしょうか?
? 奨学金「問題」の現状を改めるために・・・どうしたらいいのでしょうか??
という4つのテーマについて、対話をしました。
これらのテーマに沿って、全ての参加者が、年代も経験も関係なく、思い思いに自分の感じている疑問や考えていることを積極的に話すことができたと思います。様々なバックボーンをもつ人々との対話を通じて、これまで考えていなかったことに気づいたり、これまで「自分の問題」と思っていたことを他の人も悩んでいるということを知ったり、新たな発見があったようです。
このような多様な参加者による明るい雰囲気の中での熱心な対話の様子は、翌日のNHKニュースでも報道がされ、毎日新聞でも一部記事になりました。
まずは実情を話して、問題意識を共有する。そして、「自分だけの問題ではない」と気付いてもらうこと。今回のイベントは、そのとっかかりにはなったのかなと思います。
このイベントの運営には、学費と奨学金問題に関心を持つ学生さん達も積極的に関わってくれました。これからも、学生さん達と協力しつつ、当事者の視点で、この問題に取り組んでいこうと思います。
奨学金の問題は、決して奨学金だけの問題ではありません。学費の問題であり、国が次代を担う人材をどのように育てるのかが問われています。いまはまだ問題の根深さにおののき、どのような問題が横たわっているのかを一つひとつ確認する作業をしている段階です。
もし、このコラムを読んで下さった方の中に、奨学金で困っている方や日本の教育政策に疑問をお持ちの方がおられれば、どうぞお気軽にお声をかけて下さい。皆さんの疑問の中に、解決の糸口が見つかるかもしれませんから。
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