みなさまへのお願い
弁護士の橋本祐樹です。
司法修習生に対する修習費用の給費制復活を含む経済的支援についてのパブリックコメントをお願いできませんでしょうか?
国によって1年間の司法修習(研修)を義務づけられているにもかかわらず、給料が出ず、修習のための生活費を国が貸し付けるという貸与制が導入されて、1年半が経とうとしています。すでに国から300万円の借金をした新人弁護士が誕生していますし、大学・大学院での奨学金と合わせて600〜1000万円の借金を背負った新人弁護士も少なからずいます。現在の司法修習生も、貸与制のもとで司法修習を行っています。
貸与制のもとでの司法修習については、司法修習生の経済的困難の問題、経済的事情により法曹を目指すことを断念する者の発生の危惧、多様で有為な人材による充実した司法サービスが確保できない虞、などの弊害が指摘されています。
そのため、司法修習生への経済的支援について、政府の有識者会議(「法曹養成制度検討会議」といいます)があるべき制度について検討を加えております。
4月12日、法曹養成制度検討会議が貸与制を前提とした中間的取りまとめを発表しました。それは「貸与制」を前提に、「更に検討する」というのみであり、上記のような弊害を克服するための具体策は提示されませんでした。
そこで、この中間的とりまとめに対して、市民の声を聞く意見公募手続(「パブリックコメント」といいます)が重要となってきます。
一人でも多くのみなさまに、パブリックコメントにおいて、「給費制」の復活を求める市民の意見を出していただきたいのです。締め切りは5月13日までです。
パブリックコメントの提出方法は簡単です。以下のURLの「意見提出フォーム」から、直接意見を出すことが可能です。なお、氏名・住所・職業についての記載はしてもしなくても構いません。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=300070017&Mode=0
何を書けばいいのか思案中の方、私が北海道支部の代表をしているビギナーズ・ネットのHPにも特設ページがございます。こちらもあわせてご覧下さい。
http://www.beginners-net.org/#!publiccomment/c22bv
GW前後でお忙しいと思いますが、権利の守り手を育てるために今が非常に重要な局面ですので、ご協力をお願いした次第です。
ご家族、ご友人にも広く周知等していただき、一人でも多くの市民の声を発信していただきたいと思います。
ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
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