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事務局の柿田泰成です。

ある日のお昼の出来事です。

当事務所の事務職員が、近くのビルのそばに、一羽の鳥がいることに気付きました。
ケガをしているようには見えないが、近づいても飛んで逃げることもしないことから、まだ飛ぶことのできない子どもの鳥であることがわかりました。しばらく周りを見渡しましたが、親鳥は見当たりません。はぐれてしまったようで、ビルに映る自分の姿を仲間だと思って留まっていたのかもしれません。


そこで、その事務職員が、撮影した鳥の画像を、動物園にメールで送り連絡をとると、“おおせぐろかもめ”の亜成鳥らしいこと、このままだと力尽きて死んでしまうこと、保護対象ではないので、動物園での対応は難しいことを教えてもらいました。
そして、出来ることがあるとすれば、近くの川(今回の場合、カモメが集まっている近くの川、豊平川)に連れて行ってあげることとアドバイスを受けました。


この話を聞いた私と先輩(男性事務局)の2名は、段ボールを持ってかけつけました(これも動物園の方のアドバイスです)。
かけつけると、すでに周囲のビルに勤務している方々が、このカモメの子を気遣い、水をあげたり床を濡らしてあげたりしていました。


先輩が、周囲の方々に「豊平川で放そうと思います」と声を掛け上記の経過を説明すると、やはり親鳥はいっこうに姿をみせておらず、周囲の方々も賛同してくれました。すると先輩は、「おいでー」っとかもめの子に人間の言葉を掛けて手を差し伸べ(「おいでー」って言って分かるわけないのに…)、まるで我が子に接するように、その子をやさしく抱き上げ、段ボールに入れてあげました。抱き上げた時、その子は少し驚いたようでしたが、おとなしく段ボールに入ってくれました。


豊平川で、スーツを着た二人組は大きな段ボールを抱えて、遠くで水遊びをしている若者を横目に見ながら、川岸へ向かいます。
ビジネス街では当たり前の格好でも、蒸し暑いお昼の豊平川では妙に浮いてしまいます。
中州にカモメの群れを見つけると、彼は、またもそっとカモメの子を抱え、川に放してあげたのでした。


今回のように、多くの人々のやさしさがつながっていくことが増えたなら、世の中はもっと良くなっていくのかもしれません。

無事にカモメの子が成長してくれることを願っています。

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