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 北海道合同法律事務所は、本日、設立から50年を迎えました。
 事務所は、50年前の1970年9月16日、廣谷陸男弁護士、三津橋彬弁護士の二人によって「廣谷・三津橋法律事務所」として設立されました。71年に郷路征記弁護士が入所し「廣谷・三津橋・郷路法律事務所」に改称、そして、72年、佐藤太勝弁護士の入所を機に「北海道合同法律事務所」に改称しました。その後は30人の弁護士が入所、17名が独立するなどして、現在は17名の弁護士が在籍しております。
 事務所設立の経緯を少し振り返りますと、1966年に、東京にいた廣谷弁護士が、自衛隊の憲法9条違反が争点になった「恵庭事件」で札幌を訪れ、労働事件を担う弁護士が非常に不足していると感じて札幌弁護士会に登録替え、「札幌法律事務所」に入所しました。そして70年の4月に三津橋弁護士が同事務所に入所。困っている人の事件や大規模な刑事弾圧事件に取り組む“自由法曹団の事務所”がこの広い北海道には必要だと考え、同年9月に「廣谷・三津橋法律事務所」を開設したことがこの事務所の始まりです。
 自由法曹団は、1921年創立された弁護士の団体であり、労働者・農民の生活と権利の擁護、民主主義の実現、侵略戦争反対を掲げて結成されました。戦後は、日本国憲法の主権在民・平和主義・基本的人権の保障・民主主義・地方自治を実現するために幅広く活動しております。現在、当事務所では、新・人間裁判(生活保護基準引下処分取消請求事件)、年金裁判(年金額減額処分取消請求事件)、同性婚訴訟(「結婚の自由をすべての人に」訴訟)、旧優生保護法訴訟、南スーダンPKO派遣差止訴訟などに取り組んでいます。これからもこの理念を忘れることなく、事務所と社会とのつながりをより広く、より深いものにし、社会正義の実現、そして憲法の理念が真に実現する社会を目指してまいりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

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