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山田です。

私が弁護団の一員として取り組んでいる「命の雫」裁判の現状をご報告します。

1 「命の雫」裁判とは
平成18年11月21日、当時20歳だった沖縄出身の自衛官亡島袋英吉君が、初任地として赴任した陸上自衛隊真駒内基地内で、徒手格闘訓練中に死亡したことについて、国の責任を問う裁判です。
遺族は、なぜ希望に溢れていた息子が命を落としたのかを明らかにするべく、英吉君の生涯の軌跡を『命の雫』(文芸社)と題する書籍にまとめ、出版しました。「命の雫」裁判は、この書籍の題名から名付けられました。

2 本裁判の争点
本裁判の争点は、大きくは次の2点です。
(1) 命の危険性が極めて高い徒手格闘訓練において、英吉君は、十分な受け身の訓練を受けず、攻撃から身を守る方法を知らないまま、繰り返し投げ技や当て身技を受けて死亡した点につき、訓練に関与した当事者らに、安全配慮義務違反が認められるか
なお、関与当事者らを不起訴とした刑事処分については、検察審査会が「不起訴不当」の議決を下しています。
(2) 英吉君の遺体に、致命傷となった脳損傷のみならず、肋骨骨折や肝臓損傷等の訓練によるものとは思えない外傷が多数みられた点について、訓練に関与した当事者らが、訓練とは名ばかりの「暴行」を加えて死亡させたのではないか

3 弁護団は、上記争点について、関与当事者(自衛官3名)に加え、医師や格闘家らを証人として尋問すること等により、国の責任を立証したいと思います。
裁判は、いよいよ、証人尋問を控え、山場を迎えています。
札幌で起こした本裁判は、遠く離れた英吉君の故郷である沖縄でも、本裁判を支援する会が結成され、多くの方々に注目していただいています。
前回の裁判期日においては、全国から寄せられた公正な裁判を求める旨の3300筆を超える署名を裁判所に提出しました。

4 次回期日は、10月15日(月)午前10時30分〜です。
次回期日では、証人尋問に向けて具体的な準備を進めることになると思われます。

興味のある方は、是非、傍聴にいらして下さい。

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