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 弁護士の桝井妙子です。
 
 11月1日に実施された、大阪市を廃止し特別区を設置する、いわゆる大阪都構想の住民投票の結果は、反対が1万7000票あまり賛成を上回り、大阪都構想は再び反対多数で否決されました。

 この結果に何を見るのか。

 私は大阪出身です。
 関西一円は歴史が深く、さまざまな歴史を背負っているからこそ、いろいろな差別や格差、しんどさを抱えている部分があります。

 都道府県別の生活保護の受給率は大阪がもっとも高く、子どもの貧困率も高いとの指摘がなされています。大阪の新型コロナウイルスの感染者数もずっと多いままです。

 政治に対する考え方は人それぞれだとは思いますが、私はせめて、「この地域に生きる一人一人の幸せのために」との思いで、政治を推進できる人に政治を司ってほしいと思うのです。  
 2015年に明確に住民投票で否決された政策を、新型コロナウイルスで多くの人が暮らしに不安を抱くなか、10億円以上もかけて、再度、住民投票にかけたこと。
 その事実だけをもってしても、大阪府知事、大阪市長が本当に、今、この状況のなかで懸命に生きる人々のことを考えていたのか、疑問に思わざるを得ません。

 離れてみて感じる、大阪の魅力は、独特の距離の近さと、適当さと、それでいて温かい眼差しにあると思います。

 地元のスーパーで、バラのきゅうりが3本100円で「なぁ、どのきゅうりがええと思う〜?」と全然知らないおばちゃんにいきなり意見を求められたり、自販機で「あたたかストレートティー」という温かい飲み物が「つめた〜い!50円!」と勝手に冷たい飲み物として激安で売られていたり。
 帰るたびに、必ず「ああ、大阪やなぁ」と感じる場面があります。

 離れた北海道からではありますが、老若男女みんなが安心して暮らせる大阪が形づくられ、大阪に生きる人々の幸せを願い、そのために力強く活動してくれるような政治家が選ばれることを願っています。


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