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弁護士の橋本祐樹です。

「教職員と生徒の権利」という冊子が、当事務所の待合室にあります。

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これは、佐藤哲之、内田信也の両弁護士とともに、懲戒解雇処分をされた教員を代理して、懲戒解雇処分の取消を求めていた事件の顛末をまとめたものです。

詳細は、冊子をご覧いただきたいのですが、対応困難な生徒への指導をしていた教育熱心な教員が、2014年の4月に、教育委員会から懲戒解雇処分を受けました。

そこで、私たちは人事委員会に対して、不服を申し立てる手続きをしました。

人事委員会では14回もの審理を経て、今年の3月に、懲戒解雇処分は違法との裁決が出されました。

 

この審理を通して、教育委員会側が懲戒免職処分という重大な処分をするにあたり通常行われるべき調査・証拠収集を怠っていたことや、対応困難な生徒への学校全体の対応が不十分であったことなどが明らかになりました。

 

裁決においては、「本件処分は明らかに重きに過ぎる」ので「裁量権の範囲を逸脱」したものであり「違法との評価を免れない」と結論付けられました。

 

懲戒解雇処分が取り消されたことで、教員は、教職に復帰しています。

名誉の回復はこれからですが、現場に戻って、生徒の立場に立った指導をされることと思います。

 

冊子には、教員の思いや審理で明らかになったこと、教員の元同僚、教育者、労働組合員の感想など、充実した内容となっています。今後の同種事案の参考になるかも知れません。

ぜひ、お手に取ってご覧いただきたいと思います。

 

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