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弁護士中島哲です。

去る2月12日、キャロライン・ケネディ駐日米大使が沖縄の平和祈念公園を訪問したそうだ。同公園の「平和の礎(いしじ)」に足を運び、「圧倒される体験」だと語ったと報じられた。
平和祈念公園の「平和の礎」とは、沖縄戦でお亡くなりになった戦没者の氏名が刻銘された石碑が並んでいる場所である。
私も弁護士になって1年目か2年目に沖縄を訪れた際に平和祈念公園を訪問した。その日は穏やかな天気で、静かな公園の中を吹き抜ける風のなか、一面に広がる黒い石碑、そして、その石碑の一つ一つに刻まれた無数の戦没者の氏名にただただ圧倒されたのを覚えている。沖縄県外出身者での沖縄戦の戦没者数は、北海道出身者が1万人以上と圧倒的に多いことも、恥ずかしながらそのときに初めて知った。
ケネディ駐日米大使の就任後の、和歌山のイルカ追い込み漁に関する言動などは、賛否両論有るところだとは思うが、平和の礎を訪れて「圧倒された」という感覚は極めてまっとうな感覚だと思うし、そうしたまっとうな感覚を持つ大使が平和の礎を訪れてくれたことは喜ばしいことだと思う。
戦没者の数を1万人というにせよ、10万人というにせよ、ただ数字で表すとそのリアリティが希薄なものになってしまう。
実質的な解釈改憲の流れが進められようとしている今日、改憲を語る人は、その前に、ぜひ一度、平和祈念公園に足を運んで頂きたいと思う。

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