logo_sq

弁護士の桝井妙子です。

■ 最近、読んだ本
毎朝、少しずつ本を読むようにしています。
最近、東京大学教授(行政学)の前田健太郎著「女性のいない民主主義」(2019年、岩波新書)を読み終えました。

■ 本の内容
・議会の構成が、階級、ジェンダー、民族などの要素に照らして、社会の人口構成がきちんと反映されている議会を「描写的代表」という
・個人モデルの福祉国家においては、夫と妻は対等な存在として、仕事で収入を得るとともに、家事や育児においても協力することが想定される
・個人モデルの福祉国家は育児や介護といったケア労働を家族で抱え込むのではなく、政府が積極的に社会福祉サービスを供給することで男女共働き家族を支える
・選挙において女性候補者を擁立した方が選挙戦略の上で有利になる条件下では、男女の不平等の是正に関心のない政党も、女性候補者を擁立することを迫られる

日本の人口の半分以上が女性ですが、2021年9月現在、女性議員の占める割合は、衆議院10.1%(465人中47人)、参議院22.8%(245人中56人)です。また、列国議会同盟(IPU)の調査によると、日本の衆議院に占める女性議員の割合は、世界191カ国中166位でした。

■ どのような社会をつくっていくのか
著者は、同じ物事でも違う視点から見ると、新鮮な驚きを与えてくれると述べていますが、衆議院議員選挙も近いなか、民主主義について新たな視点を与えてくれる本でした。
また、あとがきに書かれた著者の妻と子への優しいメッセージに、思わず、胸が詰まりました。
弁護士業務の中でも、男女の格差を感じることはありますが、性別に関係なく、一人一人が自立して自分の人生を生きられる社会を作っていきたいと思いました。

読書の秋、次は何を読もうかな。


この記事を家族・友達に教える

夜間・土曜日も可
弁護士による
法律相談
初回40分無料

日常生活での悩みごと、困りごとはありませんか。
ささいな問題で相談に行ってもいいのかな?と躊躇わず、
どんなことでもお気軽にご相談ください。

お電話からのご予約
011-231-1888
メールフォームからのご予約
相談予約フォーム
TOP